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ハルジオン

野の花を想いながら詩を書いています

黄金色の魔法

空高く伸びたイチョウの木々から
色づいた葉が地上へとふってくる
くるくる はらはらと風に舞いながら
次々に途切れることなくふってくる
日の光を受けて一瞬きらりと黄金色に反射する
不思議な美しさに
わたしは空想する
黄金色の魔法をかけられて私はいま
幸せを夢見ることができると

 ― ああ、そう、家族で大笑いした時
くすくす笑いでもない
ニンマリ笑いでもない
あっはははと止まらない笑い声
何て楽しかったのだろう
何がそんなに可笑しかったのだろう
たわいもない日常の一コマ
幼かった子らの愛らしい姿

ふと我に返ると 
イチョウの木の前に年老いた私が立っている
私は魔法を過去の日を想い出すことに使ってしまった
子どもの頃のように空想の羽を広げることは
もうできないのだろうか
日は翳りイチョウの葉はもはや黄金色に輝きはしなかった





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[ 2017/11/05 17:07 ] | TB(-) | CM(0)
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